〔関連書籍〕 大国の興亡
これをゲーム化しようとしたんじゃないかとすら思う。他書での引用も多い名著。
本書のテーマは、「近代」-すなわちルネサンス以降-における国家の力と国家間の力関係である。
本書の主たる関心は、主要各国が国際体制のなかで富と権力を求め、豊かで強力な地位を築こうとして(あるいは維持しようとして)努力したときに経済と戦略がどう相互に作用したかということである。
西欧世界の興隆
前近代において西欧よりもはるかに進んでいた中国の明王朝、オスマントルコがなぜ近代においては停滞し、西欧世界が興隆したか語られる。
中国の明王朝
1420年に明の海軍は1350隻の軍艦を保有し、そのうち400隻は巨大な海上要塞とでもいうべきものであり、250隻は長距離航海のために設計されていた
7回にわたり探検しザンジバル(マダガスカル)あたりまで行ったらしい。
だが、中国の遠征は1433年の航海が最後となり、3年後には皇帝の勅令で遠洋航海用の船舶の建造が禁止された。(中略)海の向こうにはさまざまな機会が広がっていたにもかかわらず、中国は世界に背を向けるほうを選んだのである。
モンゴルなど大陸の敵を優先したら海軍は疎かになり沿岸や運河が倭寇に荒らされる体たらくだったらしい。
最近の書籍でヨーロッパのみに集中したもの