※英語版に基づきます。日本語版の訳語は知りませんので、置き換えてください。

〔関連書籍〕帝国の最期の日々、王たちの最期の日々

下巻は着飾ったナポレオンが表紙。

下巻は時代的には近代メインなので EU 期間中のものは革命フランスと中華帝国くらいか。

  • 11 ナポレオンまたはフランスの夢の終わり 1812 - 1815
    ナポレオンの栄光が終了 = フランス終了。
  • 12 中華帝国の9つの人生
    Mandate of Heaven で天命尽きると支配者交代という特徴がよくわかる。

崩壊したのは近代だが、

なども、それまでの勢力図などがあって面白い。

上巻はきっと古代から近世までだろうから探してみよう。

帝国の最期の日々 下

帝国の最期の日々 下

 

 上巻を見つけた。期待どおり、いくつは近世だった。

帝国の最期の日々 上

帝国の最期の日々 上

 
  • 7 コンスタンティノープルの55日間 1453
    最期のみなので、他のビザンツ帝国ものの方が全体がわかって面白いかも。
  • 8 一つの帝国から別の帝国へ メキシコ人からスペイン人へ 1519 - 1522
    やっと支配を確立したところへスペイン登場し、成果を横取りされる。
  • 9 予告された死の年代記 神聖ローマ帝国の最期 1806
    フランスに西から食われ続け、宗教対立で内部崩壊気味のところに、ナポレオンにライン同盟を切り崩されて崩壊。
  • 10 スペイン帝国の長い衰退期 1588 - 1898
    アルマダ壊滅で終わったわけではなく、その後もけっこう粘りに粘った。

なお、この作者は最期シリーズを出しているようで、王たちの最期の日々というシリーズもある。

これは、すべての王ではなくて、フランス(フランク族)の王だけに絞って死ぬ直前のエピソードを集めてあるもの。

王たちの最期の日々 上

王たちの最期の日々 上

 
王たちの最期の日々 下

王たちの最期の日々 下

 

 ルイ13世、14世の死に際に、摂政の地位を巡って生前から政治工作はするわ、遺言は書き換えるわ、無視して新体制作るわとフランス絶対王政とやらも中々大変だったらしい。

皇帝カルロスの悲劇―ハプスブルク帝国の継承 (平凡社選書)

皇帝カルロスの悲劇―ハプスブルク帝国の継承 (平凡社選書)

 

こちらは、生前に退位して隠遁したカルロス1世(カール5世)の死に様を描写。
フェルディナント、フェリペとの関係性なども描かれていて面白い。