※英語版に基づきます。日本語版の訳語は知りませんので、置き換えてください。

〔関連書籍〕新書アフリカ史 改訂新版

アフリカの歴史はもとより、王国名や地名の読み方も良く分からなかったが、この本は相当詳しいのでお勧め。20年ぶりくらいの改訂らしい。

説明は河川の流域別となっている。

第三章 コンゴ川世界

河口域のコンゴ王国(略)、源流域のルバ王国、ルンダ王国など。

ルバ王国

伝承によれば、ルバ王国はコンゴロという人物によって建国された。
ルバ王国が形を成し始めたのは、1500年以前だと推定されている。

ルンダ王国

隣のルンダ王国を建国したチビンダ・イルンガは、ルバ王国のもう一人の父祖といわれるカララ・イルンガとの親戚関係が指摘されており、その時ルンダ王国を支えたものもルバ王国と同様に、ザンビアを通ってアフリカ東部海岸につながる遠距離交易を介したものであった。

第四章 ザンベジ・リンポポ川世界

ムタパ(モノムタパ、ムニュムタパとも言う)国、トルワ国など。

もう1つ大事なことは、高原の北東部、東部、南西部などで金が産出されたことである。

 トルワ国

1450年から1700年頃まで続いたトルワ首都カミは人口7000名を擁し、グレート・ジンバブエと同じように、花崗岩の壁をもち、首長が頂上に住んだ。

 ムタパ国

トルワと並ぶもう1つの雄、ムタパはポルトガルと関係が深い国であった。このため、早くからヨーロッパでアフリカの黄金国として知られ、

 チャンガミレ国

チャンガミレはもともとムタパ王ムコンブエに使えるウシの監督官だった。辺境の地でロジという一族を築き上げ、1680代、彼らを率いて勢力を拡張した。

こんな感じで、ニジェール川世界(マリ、ソンガイ、トンブクツ、ハウサランド等々)、ナイル側世界(マクリア、フンジ、エチオピア等々)という具合に続いていく。現代までカバーしており、目次を除いて717ページもある。