※英語版に基づきます。日本語版の訳語は知りませんので、置き換えてください。

〔関連書籍〕ゲーム学の新時代、現代ゲーム全史

以前に PC Gamer にゲーム史の記事が掲載されたので、そういうものをまとめたものが無いのか、それとなく気にしていたのだが、

tombi-aburage.hatenadiary.jp

ビデオゲームの歴史やら文化史みたいなものが、2000年ごろからゲーム・スタティーズとして学問化したらしい。

ゲーム学の新時代

  • アーケード
  • コンソール(コンシューマ)
  • コンピュータ(アタリ、コモドールあたりから現在まで)
  • オンラインゲーム

に至るまで、いわゆるビデオゲーム全域をカバーする学際的な学問だそうだ。

劣化するFDD(フロッピーディスク)やCD、あるいは基盤上のゲームを救うために、過去のゲームを蒐集・保存したりしているらしい。

ゲーム学の新時代 遊戯の原理 AIの野生 拡張するリアリティ

ゲーム学の新時代 遊戯の原理 AIの野生 拡張するリアリティ

 

日本の学者(?)による書籍なので、ゲームも、ハイドライドやらザナドゥやらファミコン以前から、最近は巣鴨のおばあちゃんゲームとなっているポケモンGoの実情にまで言及されている。

ただし学問としての書籍なので、ゲーム画像やら個別の説明やらは一切ない。

<戦わない戦争ゲーム>にみるゲームデザインの多様性

ついに Paradox も言及されていた。 ただし Crusader Kings、Hearts of Iron だけだが。EU は日本語版がないからか言及されず。

Paradox Interactive 社が作るストラテジーゲームの多くは、一応の勝利条件を持つことは多い(中略)が、ではそのプレイヤーが勝利を目指してプレイしているかと問われると、「目指していなくはない」程度の話となることがしばしばだ。

そのとおりですな。

このように、ストラテジーとサバイバルの組み合わせも世界的なヒット作を生んだが、その一方で、Paradox Interactive 社の作品は一般に「マニアック」という評価を受けていることは指摘せざるを得ない。

ははは。まあそうですな。

研究資源としてのゲームアーカイブ

ゲームを記述するメタデータモデルやら、図書館学を参考にしたゲーム書誌の標準化の活動などもあるらしい。

https://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=127922

https://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=154306

…データモデリングと同じじゃね?

<メタAI>がひらく可能性

一般的なゲームAIの構造について書いてある。

  • エージェント(キャラクター)AI、ナビゲーションAI、メタAI
  • ワールドアナライザー、ワールドエフェクター

ainow.ai

人工知能からはじめるゲーム学

とくに人口知能(AI)との関わりで、ゲーム設計のアーキテクチャについて書いてある。

現代ゲーム全史 文明の遊戯史観から

上記の書籍の著者でもある方の書籍。

上記の書籍は一般受け(読みやすさ)重視の内容で、XEVIOUSゼビウス)開発者の遠藤氏のコラムから始まる柔らかさだが、こちらは最初からぶっ飛ばしている。

厚さも2倍あるし。しかしパラドゲーへの言及はなかった。

現代ゲーム全史  文明の遊戯史観から

現代ゲーム全史 文明の遊戯史観から